ロリータファッションには、スウィートロリータ(甘ロリ)やゴシックロリータ、パンクロリータ、クラシカルロリータなどさまざまな種類がある。

その他にも、和風ロリータや中華風ロリータ、ムスリムロリータなど、さまざまな国の文化や宗教の要素を取り入れ、独自の発展を遂げたロリータファッションが存在する。

この記事では、そのような一風変わったロリータファッションについて取り上げていく。

和風ロリータ

(参考)http://damarekozou.jugem.jp/?eid=244

和ロリとも呼ばれる和風ロリータファッションというジャンルが存在する。

小紋や振袖、浴衣などの形をベースとし、帯から下をロリータらしい膨らんだスカートにアレンジしたものが多い。

羽織や女袴の着姿をベースとするものも見られる。和風ロリータの中でも、ゴシック要素が強ければ和ゴスロリ、ロリータ要素がなく和風+ゴシックの組み合わせであれば和ゴスなどとも呼ぶ。

和風ロリータは、通常のロリータファッションを着物風の袖にアレンジしたり、帯を取り入れたり、着物風の襟に仕立てたりしている。和柄の生地を使用し、小物も着物で使用するものを使うとより本格的な和風ロリータとなる。

足元は特にアレンジがしやすく、草履や下駄風の履物にレースの足袋を合わせるととても可愛い。こげ茶色の革の編み上げブーツなどもモダンな印象になりよく合う。

髪などに付けるアクセサリーには、組紐やつまみ細工などの和の要素を取り入れたものを使うと良い。
    
ロリータファッションブランドであるmetamorphose temps de filleからは和柄のシリーズが発表されており、その大正ロマンな柄が可愛いと人気を博した。

このワンピースやジャンパースカートは、基本のロリータファッションの形はそのままに、和柄のオリジナルプリントを使用し和風ロリータを表現している。

中華風ロリータ

(参考)http://tsuyone.tumblr.com/

中華風ロリータファッションは「華ロリ」とも略され、主にチャイナドレスとロリータファッションをミックスして作られたファッションである。

詰め襟や、襟から脇にかけて飾りボタンで留める大襟のデザイン、時には腰から入ったスリットなどを使用し中華風のテイストを表現している。

チャイナドレスはセクシーさが際立つが、中華風ロリータは清楚で優雅なイメージである。自国の伝統要素をロリータファッションに取り入れ、上品で可愛らしい雰囲気を出している。

中国のロリータファッション愛好家により考案され、発展し、現在は日本でもその服を購入することができる。取り扱っているのは一部のKERA SHOPであるが、これからもっと増えていくかもしれない。

KERA SHOPで扱っているのは、Atelier Creme Brulee(アトリエ・クレーム・ブリュレ)という台湾出身のデザイナーRISAさんが展開するブランド。

チャイナドレスの神秘的な美しさをもっと世界に広めるため、チャイナドレスの基本を残しつつ、ロリータファッションに欠かせないレースとフリルなどの要素を用いてロマンチックな雰囲気を出しているとのことである。

ムスリムロリータ

(参考)https://twitter.com/ksk_twt/status/624053084424028160/photo/1?ref_src=twsrc%5Etfw

近年話題のムスリムロリータは、イスラム教徒の女性が考案したロリータファッションである。イスラム教徒の女性は、人前では顔と手以外の肌を見せないことが一般的である。

そんな一部のムスリムの女性の間で、日本のロリータファッションを取り入れた「ムスリムロリータ」というファッションが誕生していると話題になっている。

ムスリムロリータは中東諸国などよりも、比較的自由な欧米のムスリムたちの間で楽しまれている。

ムスリムロリータは、肌を出さないロリータファッションである。基本的なロリータファッションの形に加え、ムスリムの女性たちが頭を覆うヒジャブを工夫することでコーディネートを楽しむ。

パステルカラーの生地やシフォン素材を使用したり、レースやフリルの飾りを付けたりとヒジャブをアレンジしているのだ。

日本のロリータたちが砂糖菓子のようなマカロンカラーのウィッグを被るように、彼女らが纏うヒジャブはまるでしなやかな髪のようにも見える。

スカートの下にはコーディネートに合わせたズボンなどを穿き、肌を出さないという教義を守りながらロリータファッションを取り入れている。

このムスリムロリータブームの火付け役になったのは、南カリフォルニア在住のムスリム女性アリッサ・サラザールさんである。

彼女がネット上で公開し、海外メディアで話題になったムスリムロリータの画像は、「新しくで可愛い」と日本のロリータの間でも好評だ。

ロリータファッションはもともと肌の露出が少ないため、ムスリムの女性たちのファッションとも相性が良かったのであろう。

まとめ

和風ロリータ、中華風ロリータ、ムスリムロリータとしてさまざまな国の文化や宗教の要素を取り入れたロリータファッションについて解説した。

それらはどれも、ロリータの乙女チックな思想、スタイルに独自の文化を上手に取り入れ、上品に可愛らしくまとめられている。日本で誕生したロリータファッションがさまざまな文化と融合し、発展することはとても喜ばしいことである。

これからもまた、独自の進化を遂げた新しいロリータファッションがどこかで生まれていくかもしれない。

執筆者について(おめぐ)