もしも自分の親が倒れてしまって介護が必要になってしまったらどうしましょう?私は介護施設長をしているのですが、そんな困った方を多く見てきました。どうやって親を看ていけばいいのか?「自分達の家庭もあるのにどうしよう」と悩んでお電話されて来る方が多く見られます。そこで今回は、そんな時に備えておくべき事や経験談、介護保険について説明していきたいと思います。

親の介護をする事になってしまったら

私達は皆、できる事とできない事があります。当たり前の事ですが、もし介護の知識が必要になれば専門分野の方に相談すればいいのです。大抵の方が「どうしたらいいんですか?」「私達にはお金もあまりありません」等と質問をよくされます。まず特に親に介護が必要になる原因の多くは、骨折して入院してそこで何もする事がなく認知症を患ってしまった。又は認知症が進行し、自宅での生活が出来なくなった。そして1番多いのが脳卒中を起こしてしまい、身体に麻痺が残り介護が必要になってしまう事です。
そして親に介護が必要になってしまったら、一緒に住んで看て行くと考えられる方が多いです。しかし、現代社会は共働きが多く介護の為に仕事を休む等考えると自分達の生活に影響を及ぼしてしまい、最悪は介護うつになってしまった方も見てきました。もちろん親の側に居てあげたいという気持ちはとても大事なことだと思います。しかし、まず自分達の生活に影響がでない介護の方法を探す事が一番大切だと思います。

まず相談する所とは

基本的にはまず、地域に必ずある公的機関である地域包括支援センターに相談しましょう。どういう機関かと言いますと、地域の高齢者の方々を中心に安全・安心に生活ができているかの調査や、介護保険の説明、そして介護が必要になった時の相談を無料で受ける事ができます。地域包括支援センターには社会福祉士・保健師・主任介護支援専門員(ケアマネジャー5年以上の経験を持ち特別な研修を受けた者)が人員配置義務となっているので、医療や権利擁護、そして介護について等プロフェッショナルが居ます。なので、まず地域包括支援センターが一番手っ取り早いと言えます。そして他にも、居宅介護支援事業所に行くとこれまた無料で相談に乗ってくれます。場所がどこにあるかはお住まいの役所へ聞くと教えてくれます。

病院に入院してしまい今後の介護について

どこの病院にも地域連携室というような病院によっては名称が異なりますが入院、退院支援をしてくれる相談員がいます。(メディカルソーシャルワーカーと言います)治療も終わり、退院となってきた場合今後の親の生活をどうしていくか相談に乗ってくれるので、親の状況と自宅で今後も生活を送っていくのか、施設を希望するかの選択肢を聞かれると思います。ここで無理して「なんとか自分達で看ていきます」と言っては先が不透明なので、入院中に介護保険の申請をしてもらいケアマネジャーを付けるのが一番の得策だと思います。この様なバックサポート体制を組んで、退院してからの生活について相談員へ相談しましょう。退院後はケアマネジャーへ何でも相談していいです。そして、自分の親にとって一番理想的で、他の親戚・家族に無理のない提案をして貰えるでしょう。もちろんケアマネジャーが付くのにはお金は一切掛かりません。弁護士のように相談料30分で5000円等というような事はないので安心して下さい。

いざ介護が始まった!

例えば自宅での介護が必要になった場合は、介護保険を利用し様々な介護サービスを1割負担で利用する事ができます。介護度によって1割負担の限度額は決まっているのですが、そこは必要な介護サービスを1割負担の限度内でなんとかケアマネジャーがプランニングします。
在宅生活でよく利用される介護保険サービスとして、ホームヘルパーがあります。これは自宅へ来てもらい、調理や洗濯、入浴介助等してくれます。
次にデイサービスという介護保険サービスがあります。これは、車で送迎をしてもらいデイサービス事業所で、入浴やレクリエーション、機能訓練(リハビリのようなもの)等をしてくれます。交流の場としてデイサービスへ行かれる方が多く見受けられます。他にも様々な介護サービスがありますが、ケアマネジャーとよく相談をして決めていくと良いでしょう。

まとめ

もしも自分の親に介護が必要になってしまったら、自分達だけで抱え込まずに専門の方に相談するのが一番です。介護うつで共倒れしてしまうのが一番怖いパターンです。「人に任せるのは申し訳ないなぁ」と話される方が多いのですが、現代社会はこういった専門の方がしっかりサポートしてくれる制度が確立しているので、家族・ケアマネジャー・介護サービス事業者の方で「チーム」として介護をしていくのが主流となっています。なので、心配せずにまずは最寄の地域包括支援センターへ相談しておくのも良いでしょう。