野球ゲームといえば、実況パワフルプロ野球シリーズをイメージする人は多いのではないでしょうか。しかし世の中にはパワプロ以外にも様々な野球ゲームがあります。その中でも異彩を放つプロ野球キングは3DCG で作られた初めてのゲームといえます。初めての3DCG ゲームといえど、その3D CGのクオリティは高く、野球ゲームファンとしても納得の作り。そしてパワプロにはないようなバカゲー要素があります。パワプロにはもう飽きたという人でも楽しめるゲームになっています。そんなプロ野球キングとは一体どんなゲームなのでしょうか?

「超空間ナイター プロ野球キング」とは

プロ野球キングはニンテンドー64で発売されたゲーム。当時のプロ野球ゲームといえばファミスタかパワプロかと言われる2強時代だったため、このプロ野球キングはその2強に割って入るかのように彗星のごとく現れたゲームでした。その2つのゲームと差別化を図るように、当時の最新機種であったNINTENDO 64の実力を最大限活かし、完全3D CG で作られた野球ゲームです。今までは平面的な野球だったのが、立体的になり球場の奥行きなどが感じられるようになり、当時の野球少年たちを歓喜させたのです。

「超空間ナイター プロ野球キング」の良ゲー要素

game13プロ野球キングのいいところは、先ほどご紹介した3DCG であるというところなのですが、特筆すべきなのは今までファミスタやパワプロでは絶対に実現できなかった選手別の顔がしっかりと再現されているということ。発売された当時活躍していたイチローや松井、落合などの有名選手はそのもので、スタッフの愛が感じられる作りになっています。古田もきちんとメガネをかけております。

ここまで顔の差別化ができた野球ゲームは当時初めてだったため、いきなりここまで進化したのかと当時の野球ファンもビックリしたものです。野球ゲームといえばパワプロ。そのパワプロも選手別の顔変更に対応したのはほんの最近のため、かなり時代を先取りしていたと言っても過言ではないしょう。

また、パワプロとの徹底的な差別化を図ったのかプロ野球キングは面白い演出が非常に多いです。具体的には、見逃し三振をしたら石化したり、デットボールをくらうと粉々に砕け散ったりとコミカルな演出が目立ちます。

また、本当にある球場のほかにも、雨中の果ての球場などファミスタの良さも受け継ぎ、制作スタッフがファミスタとパワプロを超えてやると言う意気込みのもと作られたのだろうなとひしひしと感じ取ることができます。

「超空間ナイター プロ野球キング」のクソゲー要素

当時画期的な3DCG のプロ野球ゲームだったため、仕方の無いと言えば仕方の無いのなのかもしれませんが、このプロ野球キングは操作性という点で非常にどでかい難点を抱えています。まず、守備の操作性です。昔ファミスタでは全員が同じ方向に動くため、守備のしやすさが非常に悪いと言われました。その点を改善したパワプロはショートならショート、サードならサードと別々に操作されるため、プロ野球ファンに歓迎されたのです。しかしプロ野球キングは悪い意味で原点回帰をしてしまったのか、そのファミスタの仕様へと戻ってしまっているのです。つまりショートを右に動かしたら、センターもライトもレフトも右に動くという謎仕様。まともに守備をしようとしても全員が同時に動くのでなかなかアウトを取ることができないというクソゲー仕様でした。このため、守備がなかなかうまくいかず、ずっと相手の攻撃が続くということが多く、かろうじてアウトを取ったとしても、また相手も守備がうまくできないということから友達と対戦した時は20対25など、とんでもないスコアでのゲームが普通にありました。また、守備だけではなく、打撃の面でも問題があり、パワーヒッターであるなら、当てるだけでホームランになるという、これもまた昔のファミスタ仕様が搭載されていました。当時のパワーヒッターである落合や松井、パワーヒッターではないイチローでさえもきちんとミートすることができれば絶対にホームランになるという仕様。さすがにバントしてホームランという仕様もではありませんでしたが、守備もできないし、ホームランにもされやすいということで、とんでもないスコアでのゲームというのがプロ野球キングでは普通になっていました。

まとめ

プロ野球キングはニンテンドー64で発話された史上初と言っても過言ではない3D CG で作られたプロ野球ゲームです。3DCG でしか味わえないすごく奥行きのある球場。パワプロにはなかった選手それぞれの固有の顔やデッドボールや見逃し三振などに起こるオリジナルのバカゲー要素。実際に近い野球空間でプレイできるという喜びは当時の野球少年たちを喜ばせました。ですが、それ以上に増して操作性が糞すぎることやパワーヒッターであれば、何を打ってもホームランになるという仕様から試合が長引く傾向があり、超スコアでのゲームなることから何試合かすると飽きてしまうゲームでもあったのです。3DCG でこのような仕様のプロ野球ゲームはあとにも先にもこのプロ野球キングだけなので、その糞ゲーかつ馬鹿ゲー的な要素を味わいたい方はぜひこのプロ野球キングをプレイしてみてください。

執筆者について(かずお)