以前アーケードゲームで連邦対ジオンというガンダムゲームがありました。これは連邦とジオンのモビルスーツそれぞれを3D アクションで使って楽しむというもの。その完成度は凄まじく、いまだに根強いゲーム作品となっています。その時にそのゲームのユーザーは妄想したのではないでしょうか。このゲームシステムで他のガンダム作品のモビルスーツも動かしてみたいということを。そんな妄想を叶えてくれた作品がガンダムVS ガンダムです。一体どんなゲームなのでしょうか。

「ガンダムvsガンダム」とは

ガンダムvsガンダムガンダムVS ガンダムはもともとアーケードゲームだったのをプレイステーションポータブルに移植されたゲーム。

従来のガンダムVS シリーズと呼ばれるものはその作品内のガンダムでしかプレイする事ができませんでした。

つまり機動戦士ガンダムに登場するガンダムやザクやジム、グフが戦うゲームはあったのですが、ガンダムとストライクガンダムなど、他の作品のガンダムが戦うゲームというものは存在しなかったのです。

他の作品同士が戦うのはスーパーロボット大戦などがありましたがアクションゲームでは少なかったため、どうにかして3D アクションで他作品のガンダム同士を戦わしたいという願いを持つ人は多かったと思います。

そんな願いを遂に叶えてくれたのが、このガンダムVS ガンダム。

安心のガンダムVS シリーズのため、そのアクション性というものは折り紙付き。

素晴らしいアクションゲームとして仕上がっています。

「ガンダムvsガンダム」の良ゲー要素

ガンダムVS ガンダムの良さというのはその参戦機体の多さです。今まで動かすことができなかったあのガンダムたちがついに自分の手で縦横無尽にフィールド駆け巡るようになったのです。特に3D アクションゲームとして触る事の少なかったターンエーガンダムなどの比較的マニアックなガンダムたちを扱う事もできるようになったのです。特にアクションゲームとして触ってみたかった人が多かったゴッドガンダムやシャイニングガンダムを3D アクションゲームとして扱えるというのは非常に画期的でした。このガンダムは格闘系ガンダムのためその動きに注目されましたが、原作ファンをうならせるほどの原作再現度。動かしているだけで楽しいというゲーム感は多くの人をゲームセンターに足を運ばしたのですが、それを手軽にすることのできるプレイステーションポータブル版も多くの売り上げを記録しました。

「ガンダムvsガンダム」のクソゲー要素

そんなガンダムVS ガンダムですが、一応対戦ツールとしてのゲームを保っています。つまり、対人戦を主にしたゲーム性なのです。多くのガンダムの3D アクションゲームは、コンピュータと戦うのが多く、対戦ツールとして作られたものは少なかったのです。ですがガンダムVS シリーズは対戦ツールとして確立されたゲーム。人間同士の対戦を楽しむのか、いかに勝つのかという点で設計されたと思われていました。しかし、その仕様はとんでもないバカゲー仕様だったのです。対戦ゲームに必要なのはそのゲームバランスです。どちらかに不公平がないように運ゲーの要素やハメ技などは存在しないようゲームバランスというものを調整しなくてはなりません。しかしこのガンダムVS ガンダムは「コロニー落とし」というとんでもない技があったのです。このコロニー落としという技はステージ全体にその名の通りコロニーを落とすというもの。よけることはかなり難しく、広範囲の爆撃となるため、ゲームに勝っていた人も相手にコロニー落としを発動させるだけで今までの戦況は一体何なんだと思うぐらい、戦況を一変させる運ゲー仕様となりました。そのため、いかに早くコロニー落としをするのかというゲームになってしまい、せっかくのそのアクション性や原作再現をした細かなモビルスーツの動き、様々な武装などが影をひそめてしまったのです。コロニー落としをするために必要なモビルスーツというのは限られているため、使われるモビルスーツもコロニー落としを前提としたモビルスーツを使われるようになってしまったのです。このようにガンダムVS ガンダムは様々なガンダム作品のモビルスーツが使えるということから最初は歓迎されていたのですが、ゲームシステムが研究されるにつれコロニー落としをすれば勝てるという結論になってしまい結果として、破綻したゲームシステムになってしまいました。

まとめ

ガンダムVS ガンダムは、今でも続くガンダムVS シリーズの転機となった作品です。新たなガンダムをたくさん出し、作品の垣根を越えて戦わせるというコンセプトは今でも続いてます。しかし、ゲーム性を破綻させてしまったコロニー落としは今のガンダムVS シリーズは実装されていません。いかにコロニー落としが凶悪なゲームシステムだったかというのを物語っています。今のガンダムVS シリーズから始めたという人はこのコロニー落としを経験したことはないのではないでしょうか。本当にガンダムVS シリーズ?と思うぐらい対戦ツールとして破綻したシステムであるコロニー落とし。これを経験できるのはガンダムVS ガンダムしかありません。その目にコロニー落としを一度見てみたいという人はこのゲームを手にとってみてはいかがでしょうか?

執筆者について(かずお)