いじめ相談対策の口コミ・経験談・アドバイス0058いじめの末に自ら命を絶ってしまった子どものニュースを見るたびに胸が痛くなると同時に、一歩間違えば学生時代の私も加害者になってしまっていたかもしれないと思うことがあります。どのクラス・グループにも所謂「いじられキャラ」が1人は居ると思いますが、学生時代に私が所属していたサッカー部にもそのような子(以下A君)がいました。A君とは小学校から同じサッカー部でチームメイト皆んなと仲が良くムードメーカー的な存在でした。最初は後ろから肩をポンポンッと叩いて隠れたりするような小学生らしい可愛いやりとりだったと思います。特にA君だけにしていた事では無く、チームメイトがお互いに誰から構わずにじゃれあっていました。それがだんだんエスカレートしたきたのか、いきなりサッカーボールを当ててみたり、ズボンをズラしてみたり。きっとA君が他の子に比べて大げさにリアクションしてくれるので楽しかったのだと思います。その時点では特にいじめという感覚も無く、遊ぶ時にはいつもA君も皆んなと一緒の輪の中おり、喧嘩したり泣かしたりする事もありませんでした。ただ、次第にそういった小さな悪戯の標的がいつの頃からかA君だけになりました。そんな中、初めて違和感を覚えたのは中学校に上がった時でした。私たちサッカー部は相変わらず小学生の時のようにA君に小さな悪戯をしてはA君本人と一緒に笑っていましたが、徐々にサッカー部以外の子もA君に悪戯するようになりました。今考えると僕らとA君の関係性があって成り立っていた事が、あまり面識の無い子にされる悪戯にA君はストレスを感じていたようです。「A!俺の分のジュース買ってきて!」など、パシリのような事までさせられるようになりました。「A君なら少し無理を言ってもやってくれるだろう」、同級生は私たちとA君のやりとりを見ていて、そういう認識になっていたように思います。私たちサッカー部も、パシリみたいな事した事はありませんが、中学生になるとA君に対する悪戯もエスカレートし、サッカーボールのカゴに閉じ込め、(勿論、そのまま放置する事はカゴの上から少しの間座って、すぐに解放しました)解放した後にA君の「お前やめろよー」と言う反応で笑ったりしていました。時には仲間内以外の子と一緒に掃除中にA君を皆んなで持ち上げてゴミ箱にお尻を入れた事もあります。私もその様子を見ていて一瞬「やりすぎた!」と思いましたが、その時もA君は「やめろよー出せよー」と皆んなと一緒に笑っていたので、「あ、Aも面白がってるのか」と思ってホッとしました。A君とは学生時代から今も付き合いがありますが、当時の事を話すとこの時の出来事を「あれは本当に嫌だった」と言っていました。その時、当時の事を深く反省したと同時に、一歩間違えれば自分たちも「いじめで自ら命を絶った子の加害者」になっていたかもしれないと思い、ゾッとしました。運良く・・・というと語弊があるかもしれませんが、私たちの場合はA君が私たちとの関係から「いじめられてる」と認識していなかっただけであって、やっている事はいじめとなんら変わりない事でした。小学生の時のポンポンッと肩を叩くような小さな悪戯から気づかないうちにエスカレートした事、私たちのせいでサッカー部以外の同級生から「あいつはいじられキャラだ」と認識させてしまった事、この2つは本当に申し訳なかったと思います。私たちのサッカー部内でのA君との関係性は当時から今までお互いに上下関係は無いと思っていますが、私たちから見てそれ以外の同級生の中にはA君を下に見てるような子もいたと思います。いじめ問題がニュースで取り上げられる度に「事前に防げなかったのか?」という事をよく言われますが、実際のいじめは「いじめっ子がいじめられっ子をいじめている」という単純な構造では無いと思います。私たちのようにいつの間にかいじめのような事をしていて、しかもやってる方にはその自覚が無く、むしろ仲が良いと思ってしまっているケースがほとんどだと思います。例えば私たちの場合、どうすれば A君が学生時代に嫌な思いをせずに済んだのでしょうか?本人が嫌だと言っていたゴミ箱に入れられた時を防げば良かったのでしょうか?しかし、既に私たちはその前の時点でA君が「いじられキャラ」という事を周囲に認識させてしまっていましたので、きっと違う形でA君は嫌な思いをしたでしょう。周囲の人たちも「Aをいじめたい」では無く単純に「おもしろい」と思ってやっていたように思います。では小学校にまで遡ってA君にちょっかいを掛けなかったら良かったのでしょうか?しかし、その時点の悪戯はA君だけにしていたわけではありませんでしたし、A君だけにするようになったのも、小学生の私たちは「Aはおもしろいから」という、むしろ人気者として認識していました。私はいじめのニュースを見る度に「Aがもし自ら命を絶っていたら、どうすればそれを防げたか?」と考える事がありますが、未だに過去を遡っていってもその答えが見つかりません。何度も書きますが、私たちがA君にしていた事は端から見ればいじめとなんら変わらず、今考えれば本人の心を傷つけるようなこともしました。それでもA君は今でも私たちとタメ口で会話し笑って酒を飲んでくれます。自ら命を絶つ子としなかった子の違いは何なのでしょうか?どこからがいじめと感じるのでしょうか?ひとつ分かるのは、自ら命を絶つことを防ぐ事はできるかもしれませんが、いじめを防ぐ事は、大人が介入したところでできない筈です。学生の方で、もし近くに「いじられキャラ」と認識している友人がいる方は、どれだけその友人と仲が良くても「やりすぎていないか?」と今一度その子への対応を思い返してみて下さい。もし少しでも「やりすぎかな?」と思うのなら、確実にそれはやり過ぎです。私のように大人になってから友人に対して後ろめたい気持ちを持たない事を祈ります。また現在「いじられている」の方は、もし周囲から自分への対応がエスカレートしてると感じたら絶対にそれを伝えましょう。「コイツからなら良い」と思っていたとしても、その人達とあなたのやりとりを見て、周囲が誤解してしまう恐れがあります。いじめ実際に受けている人しか分からない場合が多いと思います。「我慢すればいずれ無くなる・・・」という考えは捨てて下さい。

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