いじめ相談対策の口コミ・経験談・アドバイス0036私が中学の時に受けたいじめについて書きたいと思います。

小学校の時からA子は、友達の髪を勝手に切る、急に「ムカついた」と言って近くにいる人を殴る、金をとるなど、ひどいことをよくしており、見つける度に注意するのが私でした。しかし、中学になりA子が10人ほどでグループを作り、かなり大きないじめをするようになったのです。クラスが違っていてもA子のいじめは目に付くほどでしたが、中学では目立ちたくない、相手は大人数だし、という思いから、私は声をかけるのをためらっていました。

中学2年生になり私はA子やそのグループと同じクラスになりました。ある日の放課後、廊下の隅で10人ほどが泣いている1人を囲み、「ブス」「汚ねえ」などと言いながら暴行しているのが見えたので思わず止めに入りました。「くだらないこと、やめたら?」と私が声をかけるとA子達は笑って解散しました。

次の日から標的は私になりました。毎日物がなくなる、悪口を言われる以外にもいろいろなことをされました。トイレに行こうとすれば、グループがサッと来てトイレを占領し、鍵をかけるのでどれも使えなくなります。使えたとしてもつっかい棒をされて出られなくなるか、水をかけられるかするので、階の違う上級生のトイレを使っていました。背中に悪口を書いた張り紙がいつの間に貼っていたり、立ち上がるとスカートが持ち上がるような仕掛けを椅子に仕掛けられていたりして私が気づくと皆が大笑いする、放課後大声で悪口を言われたり突き飛ばされたりする…こんな日々が続きました。

友達だと思っていた子も影でA子達と一緒に私の悪口を言い、いじめに参加していた時は流石にショックでした。誰も助けてくれない、それどころかいつの間にかクラス全員の女子がいじめに加わるようになっており、私は孤立していきました。最初は絶対に泣かないこと、いつでも冷静に対応すること、A子達の誰よりもいい成績をとることを決め頑張っていました。しかし、毎日続く嫌がらせと罵声に一人で立ち向かうのが辛すぎて自信がなくなり、外に出るのも怖い、「死んでしまいたい」と思うようになりました。

そんなギリギリの状態でも親に相談ができないのは、親がこのことを知ったら悲しむこと、どうせ話しても事態がこじれるだけであることが十分わかっていたからです。今考えると、それ以上私は惨めになりたくなかったのかもしれません。家庭の中だけでも以前と変わらない“私”でいたかったのです。

私の異変に母が気づいたのは、いじめが始まってから1年近く経ってからでした。制服が破れたり物がなくなったりしているのを問いただされ、隠しきれなくなり、母親にいじめのことをしました。「どうせ変わらないから。仕返しされるだけだから学校には言わないで。」と私が言うと「うまくやるから大丈夫」と母が言ったのです。母は「学校行かなくていいよ。」と言ってくれましたが、私は保育士という夢があるので学校を休まず頑張りたいことを話すと応援してくれました。

それから母は年度末の個人懇談でいじめの実態を話し、メンバーをあげ、クラスをバラバラにすること、私とは今後離れたクラスにすること、子供達にはいじめを知ったことは黙っていてほしいが、目を光らせて欲しいことを先生にお願いしたそうです。

中学3年生になり、クラスが離れたことで、A子達は怖いけど力になりたいと思っていた友達3、4人が誘ってくれるようになり、A子達グループもメンバーがバラバラになったことから、いじめがなくなっていきました。私は母と、当時影で励ましの声をかけ続けてくれた担任の先生に今でも感謝しています。

いじめを受けていいことが2つありました。本当の友達に逢えたことが一つ、もう一つは人の痛みが前よりもわかるようになった気がすることです。この経験は、保育士になった今、子どもの気持ちを考えるのにとても役立っています。

さて、この話には後日談があります。

12年後、A子と私は保護者と保育士という関係で再開したのです。A子はバツ2の二人の子持ちのシングルマザーになっていたので、きっと今は性格も丸くなっているだろうと思いましたが、顔を見るだけで気分が悪くなるほどのストレスを感じました。そこで、「A子と私的なことでトラブルがあったので担任にならないよう配慮して欲しい。」と園長にお願いすると、「知っているよ。あいつは最低なヤツだ。顔も見たくない。」と園長が言ったのです。驚いた顔の私を見てにっこりしながら園長は「この辺で有名ないじめっ子だったよね。うちの次女もA子にやられたとき、先生が助けてくれたって言ってたよ。ありがとう。」とお礼を言ってくれました。すごい偶然ですが、園長は私の同級生の母親だったのです。

園長と私が言わなくても、小さな町なのでA子の学生時代の噂はすぐに広まり、ママ友は一人もできないまま、A子は過ごすこととなりました。本来は保育士が他のママさんと取り持ったりもするのですがそれもできないような状態でした。私はずっといじめられたA子のことが忘れられず、恨んでいる気持ちがありましたが、私が何もしなくてもバツを受けているA子を見てその気持ちがスーっと収まっていきました。いつかこうやって自分がしたことは自分に戻ってくるのかもしれない、そう思えた出来事でした。

先日、上級生だった人が保護者になり、「先生って、中学でいじめられてトイレ行けなくても頑張ってた子だよね。トイレうちらの使いに来てたよね。すごかったね。」と声をかけてくれました。見ていて、心で応援してくれている人もいたんだと、嬉しくなりました。

当時、友達をかばい、いじめのきっかけを作った自分を馬鹿だと後悔したことが何度もありましたが、今なら「あなたは勇気ある正しいことをした。よく頑張った。」と胸を張って言えます。同じような体験をされた方に今、“辛い思いもしたけれどいじめに参加しない、胸を張れる生き方ができたんだ”“あんな辛いことにも耐える強い心を持っていた”と自信をもって生きてほしいと思います。

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