いじめ相談対策の口コミ・経験談・アドバイス0025椅子が壊れてから厳しいいじめにあいました。

小学校5年生から約1年間、かなり厳しいいじめにあいました。

その前の年の4年生の時、プルー教室で耳に水が入りそれがキッカケで中耳炎となりずっと耳鼻科に通っていたのですが、5年生になった頃からその中耳炎が悪化し、入院する事になりました。

5年生になる前の春休みから入院をし、予定では1か月のはずでしたが結局、3か月の長期の入院となりました。

病院は個人の病院でしたので入院患者は私を入れて子供ばかり5人。

みんなとはすぐに仲良しになって、安静にさえしていればあとは何をしても良いので、朝からトランプゲームをしたりモノポリーをしたり、仲良く長い一日を過ごしました。

しかし、ぽつぽつと仲良したちが退院をし私一人になった時はとても寂しくて、今度は学校に早く行きたいと思うようになりました。
(その病院は老朽化で立ち退き予定になっており、私が最後の入院患者でした)

ただ、ひとつだけとても楽しみな事がありました。

朝昼晩の食事、そしておやつです。

個人病院で入院患者も少ないため、食事は手作りでそれが毎日毎日バラエティーに富んで今日はどんなメニューだろうかと想像してはワクワクし、看護婦さんが運んできた食事を見て、そして食べては大満足したものでした。

ただし、その美味しい料理のお蔭で私はたった3ヶ月で20kgも太ってしまったのです。
(もちろんその料理だけではなく、両親が持ってきてくれるおやつなども含めてですが)

そして更に悪い事にすぐに学校には行かずにあと1ヶ月は家で静養した方がいいとの診断によって、家でごろごろごろごろしていたお蔭で体重はまた5kg増えてしまいました。

そしていよいよ待ちに待った登校日。
クラスに入ると知らない顔がたくさんいます。

ああ、そうか、5年はクラス替えの時なんだ、なるべく早くみんなの顔を覚えようと思ったのを覚えています。

クラスの中には何人か4年の時同じクラスだった生徒もいましたが、私の顔、いや、私の姿を見るなり、まさしく「たじろぐ」と言う言葉がぴったりの驚き具合で、私の体を上から下まで覗き込んで「どうしたの……」と言いました。

そして、他の生徒は腫ものに触る様に私とはあまり接触しない様にしている様でした。

いじめが始まったのは一瞬の出来事でした。
自分の席に座った途端、バキッツと鈍い音がして椅子の脚が折れたのです。
まわりは一瞬、凍り付いた様でした。
そして、その後、教室中が笑いで一杯になりました。
明るい笑いではありません。
嘲笑でした。

担任の先生が大声で「もう、笑うのはやめなさい」そう言ったにもかかわらずクラス中の生徒は長い間、笑い続けました。
先生は何度か皆をたしなめた後、倉庫へ行き代わりの椅子を持ってきてくれました。
そしてその椅子にそっと座ろうとした時の生徒たちの眼差し。
『また折れろ、そしてまた笑わせてくれ!』
そう言っている様でした。

長くみじめな一日を終え、家に帰ると母に聞かれました、「学校、どうだった?」「友達出来た?」。母の問いに私は「うん」とだけ答えました。
そして次の日、クラスに入ると私の椅子がないのです。
そこへ先生がパイプ椅子を持って現れました。
「洋介くん、また椅子の脚が折れて皆に笑われるのいやでしょ」。
この配慮がクラスの生徒たちの恐ろしい本能をかえって逆なでしたのでした。

私に付けられたあだ名は「ブタパイプ」あるいは「ブーパイ」。ブタとパイプ椅子の造語です。
教室に入ってパイプ椅子に座ろうとすると、どこからともなく小さな声で「ブタパイプ」「ブーパイ」そして「オレロ」「オレロ」と私に向けて意地悪な言葉を発するのです。
担任の先生はその都度「いい加減にしなさい」と注意をするのですが、みんな小さな声でそう言い続けます。私は心の中で思ったものです。『もともとアンタのせいなんだよ』と。

昼休みにグランドに出ても皆はシカトでした。
4年の時、仲良しだった吉田君さえも私を見ると下を向いて黙っています。
(きっと本当は声をかけたかったとは思うのですが、周りから自分もいじめられると思ったのでしょう)

遂に3日目にケンカになりました。
砂場に行くとみんなすーっと私から遠ざかります。
そして「ブタがうつる」と遠巻きにはやし立てるのです。

私はかっとなってその中のひとりを砂場にひきづり込んで、上乗りになると顔面を何度も殴りつけました。
殴られている生徒は顔が引きつっていました。
しかし私の方がもっと驚いていました。

以前に比べてむちゃくちゃ力が強くなっていたからです。
人間、体重がこれだけ増えると腕力も増大するものと実感しました。
そして怖がる生徒を次々に砂場に引っ張って来ては殴っている時、ガンッと後頭部を殴られました。

6年生でした。

もちろん放課後、母親が呼ばれ私が殴った生徒の親に何度も何度も謝り、何とか事なきを得ましたが、以降は何かあると「6年生に言うぞ」とクラスの生徒から言われ、脅されました。

救いは両親でした。
「洋介、時間かけてダイエットしような。もともと入院中に一杯おやつ持って行った私たちも悪いんだから……」そう言って次の日からは身体に優しいダイエット食を作ってくれて、小学校卒業の頃は元の体に戻りました。

そして、その頃になるとみんなも「ブタパイプ」とは言わなくなっていました。

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