いじめ相談対策の口コミ・経験談・アドバイス0020私の娘が中学校に入学してひどいいじめに遭うようになりました。給食準備の時間、セルフサービスなので、配膳台のところにおかずなどをもらいに行っても、給食当番が娘のお盆に乗せてくれない。あるいは逆に娘が当番の時は、娘が差し出した牛乳を誰も受け取らないなどが続いたそうです。また、娘のおかずにのこくずが入っていたこともあったそうです。原因は違う小学校から来た一人の男の子にありました。体の小さな子でしたが、人にちょっかいを出す、気にくわないといじめるということで、同級生達は彼に注意することもなく、言いなりになっていたようです。

私の娘は小さい頃から正義感が強く、またあまり周りを気にしないマイペースな子だったので、最初は彼が自分勝手なことを言ったりしたりするのに注意をしていたそうです。また、授業中、躊躇することなく手を上げて発言していました。そういう娘の態度が気にくわず、娘は彼のいじめのターゲットにされてしまいました。周りの子達は娘をかばうと自分もひどい目に遭うので、だんだんと娘から離れていき、クラスの中で娘は孤立していったようです。

もちろん、娘は家では何も言いませんでしたから、最初は私たち親は何も知りませんでした。ある授業参観後の学級懇談会で私はそのことを担任の先生から聞かされました。担任の先生は彼の横暴な態度と学級内でいじめがまかり通っていることに悩み、学級懇談会でそこに集まった保護者を前にその話をされたのでした。いじめられていた私の娘の名前を出して。何という先生でしょう。保護者が集まっている席で言う前にどうして私たち親にその事実を知らせてくれなかったのかと憤りで一杯になりました。しかもいじめた側の男の子の名前は伏せたままです。噂で、皆知ってはいましたが。本当にひどい話です。なぜ、いじめた側でなく、いじめられた側が皆の前できつい思いをしないといけないのでしょうか。

先生は学級経営には困っておられても、いじめられた娘の気持ちにはなっておられないということだったのだと思います。

私は事実を知り、家に帰って「そんなひどい学校には行かなくていい!」と娘に言いました。しかし、娘は「学校を休んだらいじめに負けたことになるから絶対に行く。」と言いました。

学校では、班の友だちに話しかけても返事をしてもらえず、彼や彼の周りからからかわれていても誰もかばってくれない状態でした。でも、ほとんどの子が帰った放課後の教室で、「助けてあげられずにごめんね。」と声をかけてくる子はいたそうです。自分を守るために人が傷ついていても手を差しのばすことができない・・・。本当に悲しいことです。相手が本当に大切な存在なら、人は行動することができるのではないでしょうか。

いじめていた男の子は両親ともに家を去り、祖母と暮らしていたようです。いじめていた彼にとっても、彼のことを本当に大切だと思ってくれる友だちがいなかったことがとても悲しいことです。両親がいないという家庭環境が、かわいそうなことや悲しいことではなく、その中で必死に生きている自分を認め、尊重してもらえないことが悲しいことです。

世間にはまだまだ偏見が渦巻き、学歴、職業、経済、身体、家庭環境など、その人自身ではないところで正当に評価してもらえません。そんな中、もしかしたら周りの偏見をはねのけるために彼が習得した方法が誰かをいじめ、自分を優位に立たせることだったのかも知れません。

学校ではいろんな家庭環境の子が一緒に過ごしています。また身体能力も知的能力も様々です。ということは何もしないなら世間の偏見が子どもの世界にも入り込み、弱い立場の子が出てきます。しかし、一人ひとりを尊敬するという目的のもと、適切な教育があれば、子どもたちは幸せに、互いを尊重しながら自分の力を発揮できるのではないでしょうか。

例えば、先生達が、教科書や頭だけに頼るのではなく、自分を語ることによって人の味方を深めるという取り組みです。ずっと前から取り組まれてきたものですが、自分の生い立ちやくらしを見つめ、綴り、学級の中で語ります。聞いた子達は、学校から帰れば、自分と全く違う環境の中で、友だちが暮らしているのを知る。そして家の大きさとか職業とか持ち物とか、そんなこととは関係なく、一人ひとりのくらしの中にあるがんばりや愛を知り、その人やその家族への尊敬が生まれる。

そんな取り組みを日本中の小中学校でしていただけたら、子どもたちは安心して毎日をすごすことができ、自分に自信を持つことができるのではないでしょうか。「いじめはいけません。」と千回言うよりもずっと効果的な方法だと思います。

学校の先生達のほとんどは経済的に困ることなく、大学まで通い、そして知的にも豊かな方々です。まずは先生方が、自分の学校にいるいろいろな子どもの環境を知り、子どもたちのくらしから学んで欲しいものです。子どもの幸せを守るために。

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